【崇福寺】 その1  三門・坂段・第一峰門

基本データ
URL 長崎Webマガジン ナガジンより「崇福寺ビジュアル解剖・初級編」
住所 長崎県長崎市鍛治屋町7-5
電話番号 095-823-2645
公開時間 8:00〜17:00
定休日 無休
料金 大人300円、中高校生200円、小学生100円
訪問日 2005.2.22 / 2007.3.1 写真さしかえ / 2007.3.4

寛永6年(1629年)、長崎に在留していた福州人たちが、故郷の福州の僧・超然(ちょうねん)を迎えて寺を造ったのが、黄檗宗寺院・崇福寺の始まり。境内には唐様の堂宇が立ち並ぶが、明の末期から清の初期(17世紀)の南支建築様式を輸入した建築は、日本では他に類例が無いとのこと。

九州・沖縄地方で国宝に指定されている建造物は、たったの5件。そのうちの2件が、この崇福寺の大雄宝殿と第一峰門。崇福寺は、これら国宝2件を含む貴重な文化財が計21件も存在する凄いお寺なのだ。ちなみに九州の他の3件の国宝建造物は、大浦天主堂(長崎市)、冨貴寺の大堂(大分)、宇佐神宮の本殿三棟(大分)。

通常は拝観料300円のところ、ランタンフェスティバル期間中は17:00以降入場無料で公開され、21:00閉門となる。

同行のS氏の希望で、T先生にご案内いただく。境内には無数の真っ赤なランタンが吊るされており、その下を歩けば異国情緒を掻き立てられ、気分も華やぐ。ちょうど日没時の訪問で、徐々に薄暗さを増す中、ランタンが色を増す。T先生のお話によれば、旧暦の7月26日〜28日に行われる中国盆の行事も、ずいぶん賑々しいものらしい。



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三門(楼門)  (重要文化財)


(説明パネルより転載)
 一般寺院の外門を山門というが、三門は禅宗寺院の場合そう呼ぶことが多く、三解脱門(空門・無相門・無作門)の略であるという。
 この建物は嘉永2年(1849)に再建された、中国趣味の極めて濃厚な珍しい建築様式であるが、日本人棟梁の作で、特異な形から竜宮門の名で親しまれている。
 当寺の山号「聖寿山」の横額が楼上正面にある。隠元禅師の筆で県指定有形文化財。

日本人棟梁・大串五郎平が、中国人の指導を受けて造ったもの
三門前からのびる通りは
「崇福寺通り」
国指定重要文化財
崇福寺三門(楼門)
境内側から
三門の両脇に鎮座するのは、中国的な獅子。

向かって左のオスが抱えている毬は繍球(しゅうきゅう)といい、その中から獅子が生まれると考えられている、おめでたいものだそうだ。
向かって左がオス
繍球を抱えている
向かって右がメス
子獅子と戯れている
「不許葷酒入山門」
三門の屋根の両端に乗っているのは、鯱(シャチ)または魔伽羅(まから)と呼ばれる想像上の動物。

サンスクリット語でワニを意味し、体は水で出来ているとされるとか。三門を火災から守る意味が込められているそうだ。
三門をくぐりながら、頭上を
見上げると、鯱(魔伽羅)が!
これは、本物のニャンコだにゃ〜 向かって左側の門「如意」 獣冠 上部の文様
獣環(じゅうかん)と言われる装飾品は、日本では、ここが唯一のものだそうだ。

現在、門にはめられているのは、レプリカ。本物は盗難に遭い、戻ってきた後、大2面小4面ともに外されて寺で保存されているらしい。
向かって右側の門「吉祥」 獣冠


坂段


三門をくぐると、第一峰門へ向かう坂段が続く。50〜60段ほどか。


坂段の途中にて 袖石が見える
袖石に彫られている桃は、三千年に一度実をつけ、食べると寿命を伸ばす生命の果実、または悪鬼を追い払う魔除けの意があるとして、中国で縁起がいいとされるもの。鯉は、出世魚として尊重される縁起物。中国で鯉は龍門という急流を登り、やがて龍になるとされ、これを「登竜門」という。
(裏) 鯉の滝登り (表) 桃 (表) 桃
さらに坂段をのぼると、国宝・第一峰門が目の前に


第一峰門  (国宝)



(説明パネルより転載)

 二の門・中門・唐門・赤門・海天門等の別名がある。中国寧波(じんぽう)で切組み唐船で運び元禄9年(1696)ごろ建てられた。唐通事林仁兵衛(とうつうじはやしにへえ 林守でん(りんしゅでん 「でん」の漢字は、土の上に殿))の寄進。

 軒裏の複雑な組物(四手先三葉きょう斗きょう詰組(よてさきさんようきょうときょうつめぐみ 「きょう」は、木偏に共))が特徴で、華南地方で見られるが日本では唯一例である。平垂木を放射線状に割付けた扇垂木に鼻隠板打ち(はなかくしいたうち)。極彩色模様が施されているが、雨がかり部分は単なる朱塗りである。当初材は広葉杉(こうようざん)であることが確認された。(昭和39年塗装彩色修理工事のとき)

 即非禅師書「第一峰」の額は県指定有形文化財。
国宝
第一峰門(だいいっぽうもん)
「第一峰」の扁額は
即非禅師の書
軒裏の複雑な組物には、おめでたい吉祥文様や宝尽くしの文様が、色鮮やかに鏤められている。
瑞雲(ずいうん)、丁字(ちょうじ)、方勝(ほうしょう)と呼ばれる方形の首飾り、霊芝(れいし)即ちサルノコシカケ。
足もと 内側から
門扉には、青いコウモリと牡丹の花が描かれている なんとも可愛らしいコウモリではないか!
コウモリは中国で「蝙蝠(びぇんふー)」と発音される。「蝠」が「福」と同じ音であることから、中国人の最も好むものの一つだそうである。吉祥を意味し、福寿を祝うものには必ずコウモリが用いられるのだとか。
ちなみに、カステラの老舗「福砂屋」のコウモリの商標は、崇福寺とゆかりが深い。

■福砂屋 カステラ文化館より 福砂屋の商標
福砂屋 長崎本店


【崇福寺】その2 護法堂・鐘鼓楼・大釜・大雄宝殿・媽祖堂門・媽祖堂・開山堂へ、つづく



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