開聞岳(薩摩富士)登山

基本データ
登山日 2006.8.12
天候 晴れ 頂上付近で一時的に雷雨
コース図 クリックで拡大表示


タイムコース かなり、ゆったりペース(なにしろ頂上で2時間…)

行   程

場 所

通過時刻
往 路 復 路
 ふれあい公園駐車場 09:10 15:55
 2合目登山口 09:20 15:45
 5合目 10:15  
 7合目 10:45 14:30
 8合目 10:55  
 9合目 11:15  
 山頂(標高924m) 11:35 13:45

備考 登山者駐車場は、かいもん山麓ふれあい公園にある(無料)
鹿児島県指宿市開聞十町2626 TEL:0993-32-5566

「薩摩富士」とも呼ばれる開聞岳は、どこから見ても、実に美しい円錐形をした独立峰である。

この近辺には秀逸な温泉も多いが、温泉めぐりで幾度となく麓をドライブをする中で、いつしか開聞岳は私にとって憧れの山となっていた。さらに昨年、知覧の特攻平和会館を初めて見学。知覧から南方へ向けて飛び立つ若き特攻隊員の多くが、開聞岳を何度も何度も振り返り、本土に最後の別れを告げたという。開聞岳の持つその意味の重さも加わり、ぜひ登りたいと思うようになった。

果たして、お盆前の暑い盛りに ようやく初登山の機会を得たわけだが、下界から眺める秀麗な姿とは裏腹に、その登山道は、なんと地味なことか…。標高こそ1000m無い山なれど、自分の足で稼がなければならない標高差は800mある。照葉樹林帯の中をダラダラのぼる変化に乏しい道が、延々と続く。鬱蒼と茂る森の中は、直射日光こそ無いものの、風が抜けずに、とにかくムシムシ蒸し暑い。あっという間に顔から汗が滴り落ちる。おまけに、攻撃的なアブどもが延々と襲ってくるのには閉口。登山道からの展望は、ほとんど無い。めぼしい花も ほとんど咲いていない。往路は、眺望がきくようになる7合目以上は、雲のため下は何も見えない。だんだん足が上がらなくなってくる。頂上に着くと ほぼ同時に雷が鳴り、雨。当然、下界は真っ白。

山登りで私が弱音を吐くことは あまり無いのだけれど、この日の開聞岳だけは、正直、きつかった。下山も、きつかった。あまりの蒸し暑さに、持参していた合計2リットルの水を、きれいに飲み上げた。これが南国・鹿児島の夏山か…と思っていたら、100回以上は開聞岳に登っているという常連のオジチャンの話では、今日は特別に暑かったとか。

しかし、山頂で2時間ねばった甲斐あり、次第に雲が晴れて、下界の景色も眺めることができた。

下山後、国民宿舎かいもん荘の温泉で汗を流してサッパリすると、なんだか大きな夏休みの宿題をひとつ終えたような爽快な気分であった。また、いつか登りたい−そう思うから、不思議なものである。



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秀麗な姿の開聞岳


どこから見ても円錐形の秀麗な姿をした開聞岳は、気品がある。日本百名山のひとつ。

この日、ふれあい公園の広場では、夕方から「開聞夏まつり」開催。
国民宿舎かいもん荘から かいもん山麓ふれあい公園から


かいもん山麓ふれあい公園(登山ベース)


ふれあい公園の無料駐車場が、スタート地点となる。ちなみに、ふれあい公園内にはシャワー設備もある。200円で利用できるので、下山後の汗を ここで流すのも気持ちよいかもしれない。
このゲートをくぐって、
ふれあい公園を目指す
ふれあい公園駐車場から
開聞岳を臨む
開聞岳山頂付近から見た
ふれあい公園全景


登山道にて


開聞岳通行関所(2合目)
登山・下山 目安
  登山 下山
成人 150分 90分
子供 180分 120分
老人 180分 120分
日没時間
夏季 19時00分頃
冬季 17時00分頃
ふれあい公園の広場から2合目登山口までは
草スキー場横の舗装された道路を歩く
2合目登山口
ここから本格的な登山道
登山道には溶岩が転がる 樹木が鬱蒼と茂る中を、ひたすら登ってゆく やっと3合目!と思ったら
「2.5合目」だそうな…
3合目を通過。あいかわらず、かわりばえのしない地味な道が続く…。

ところどころ木の根が地表を這っているので、つまずかないように注意。
4合目 ベンチに腰掛け
ちょいと休憩、きつい…
4合目を過ぎると、
このような木の階段が現れる
5合目付近で、ようやく少し眺望がきくが
すぐにまた、鬱蒼とした森の中の道となる
あいかわらずの道が続き
だんだん嫌になってくる
6合目 たいした変化も無い 7合目 ここを過ぎると、次第に岩の多い道となる
7合目と8合目の間で視界が開け、真っ青な東シナ海と長崎鼻、向こうに大隈半島が見える場所がある。

あいにく往路は雲で真っ白で何も見えず、ガッカリ。疲れが増す。帰りは晴れて、右の写真のような景色。これを見ると疲れも吹き飛ぶ!!
南側には、このような
岩づたいの道がある
下山の際には、
長崎鼻が綺麗に眺められた
開聞岳の南側、裾野に
東シナ海の波が打ち寄せる
登山道中、ただ一ヶ所の観光案内板!

今は「千人洞」ともいわれ、開聞岳の登山の途中でここまで使ってきた杖をこの洞窟に投げ入れて杖に感謝し、これからの登山の安全を祈願する人が多くいると、パネルに書いてある。
仙人洞 開聞岳が噴火したときに溶岩がせりあがってできた洞窟で、
かつて山伏たちの修行の場として使われたそうだ
8合目通過。1合1合が大変長く感じる。
岩場の多い急な道が続く。
ようやく9合目!! 木の階段とロープの
設けられた急な岩場
9合目を過ぎ、山頂近くに辿り着くと、北方面への視界が一気に開けて、すこぶる気持ちが良い!!

…はずだったのだが、実際のところ往路は真っ白な雲の中、(左写真)のようなありさまで何も見えず。
(右写真)は下山時のもの。
山頂付近からのパノラマ(下山時に撮影)。

花瀬望比公園から北西にのびる海岸線が美しい。池田湖も見えている。

夏の雲が印象的だった。
頂上まで、あと50mあまり。この急峻な岩場を登りきると、もうすぐである。

ようやく頂上直下に。
きつかったぁ〜〜〜!


山頂にて


山頂が近くなった頃、雷がゴロゴロ鳴り出し、ようやく頂上に立ったと思ったら、雨が降り出した。当然、楽しみにしていた眺めは、何も見えない。ただ、雨雲は厚いものではなさそうだったので、滅多に来られる山でなし、せっかくだから、そのまま待ってみることにした。

思いが通じたのか、やがて雲は晴れ、池田湖が目に飛び込んできて感激!
到着直後の山頂の様子
真っ白で何も見えず…
右の石板は「昭和63年
皇太子殿下登山御立所」
西方面 北方面
池田湖が見えている
東方面
長崎鼻が見えている
山頂から眺めた池田湖は
想像以上に大きな湖だった
桜島が見えなかったのは残念だが、結局、合計2時間以上を ひとりボンヤリ山頂の岩に座って下界を眺めながら過ごした。

あっという間の至福の時間だった。
山頂の三角点 晴れてきたところで記念撮影 南側は鬱蒼と茂る森


登山道の草花


鬱蒼と茂る照葉樹林、さすが南薩の植生は、北部九州とは異なる!…ということだけは、わかった。

がぁ、しかし。私には木の名前がワカランのが哀しい。また、これといった目ぼしい花も咲いていなかった。いや、私が小さな花々に気づかなかっただけかもしれないけれど…。



温泉めぐりモノグサ写真日記@九州  鹿児島県  2006年08月一覧


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