【博多情緒めぐり2006】
講演会「中世の博多と寧波」・ 呈茶席

基本データ
URL 博多めぐり
住所 (聖福寺) 福岡県福岡市博多区御供所町6-1
備考 「博多大博通りクラブ」が主催し、毎年11月に聖福寺で開かれてきた「歴史セミナー」で、今年で8回目。
今年は「博多情緒めぐり」のイベントのひとつに組み込まれている。
開催日時 2006.11.04 13:00〜16:05

聖福寺は、境内は いつでも無料で自由散策できるのだが、内部は「拝観謝絶」。一般者は、なかなか立ち入る機会が無い。

その聖福寺が会場となれば、講演会の話の内容もさることながら、お寺の中を見られる絶好のチャンスだと野次馬根性で申し込んだ。



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聖福寺点描


聖福寺は、本堂(方丈)−唐門−仏殿−山門−勅使門 と一直線上に並んでいる。
(左図の赤点線)。

この伽藍配置は、博多では ここだけだそうだ。


講演会


本堂いっぱいに敷き詰められた座布団に座す聴講者は、約200名との話。

まず20分ほど、聖福寺第133世 芙蓉庵白峰老大師の講話をいただき、禅の心などを伺う。
大博通りクラブの皆さん
そろいの法被姿
会場は、聖福寺 本堂
中世の博多と寧波
「美術から眺める日中交流」

講師:井手誠之輔氏
九州大学人文科学研究院教授
(レジュメより)

中世の博多は、日中交流における窓口として重要な役割を担っていましたが、その相手先は、浙江省の寧波(ニンポー)という港町でした。寧波には、港町の他にも、天台宗や禅宗に代表される仏教文化の中心地という顔がありました。博多には、寧波から舶載された数多くの美術品が伝来しています。これらの美術品を紹介しながら、寧波の社会や人々の信仰のようすを考えていきます。

 

続いて「博多の歴史と文化を学ぶ講演会」。地図で見ると、寧波(ニンポー)は博多からとても近い。しかし不勉強な私は、その町のことは何一つ知らなかった。プロジェクターで仏画や現地の写真など見せてもらいながら、約1時間の講演を面白く拝聴。
なお、井手先生の専門は「海域交流」だそうで、仏画研究の第一人者なのだそうだ。



呈茶席 〜野点の茶席〜


講演会終了後、ふだんは非公開の方丈前の石庭に茶席が設けられた。ちょうど西日が明るく差し込む石庭にて、雅楽の生演奏に耳を傾けながら、美味しい和菓子とお薄茶を頂戴し、しばし優雅な夕刻のひとときを過ごした。


聖福寺の開祖 栄西(ようさい)禅師は「茶祖」としても知られる。栄西禅師が背振山、聖福寺に茶種をまき、ここから全国に広まったといわれている。

「喫茶養生記」を著したことでも有名。
写真左・最前列は
第133世芙蓉庵白峰老大師
お点前を披露する
博多区長
着物姿のあでやかな「敬水会」の若いお嬢さんたちが、お茶を振る舞ってくれた。

流派は裏千家だそうだ。
栗がたっぷりの秋らしい和菓子は、如水庵のものとのこと


雅楽を演奏されたのは、鎮西楽所の皆さん。

博多の古刹で聞く雅楽の調べは、とても情緒のあるものだった。
鎮西楽所による雅楽の生演奏 笙(しょう)、篳(しちりき)
竜笛(りゅうてき)の紹介

昭和63年、雅楽に興味を持つ10人程度の僧侶が集まり、平成元年に浄土宗福岡雅楽会 鎮西楽所が発足したそうだ。現在は、福岡県を中心に近県の浄土宗僧侶30余名の会員からなり、寺院における法要儀式・式典への出仕の他、生の雅楽に多くの人に接してもらうため、学校の授業での演奏や老人施設慰問などの活動も行っておられるとのこと。



仏殿の特別拝観


講演会終了後、老大師のはからいで、特別に開帳された。

仏殿では、平成26年栄西800年大遠諱法要にあわせ、「丈六の三世佛」の建立が進められており、現在、阿弥陀如来が完成している。

他の仏はこれからの予定なので、寄付や写経をすると、三世佛の胎内に納められるそうである。
仏殿(大雄寳殿)
ふだんは非公開
写真左は過去世の阿弥陀如来
乾漆の仏像、かなり大きい
仏殿の天井には
龍の絵があった

温泉めぐりモノグサ写真日記@九州  福岡県  2006年11月一覧


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