2007年01月07日

大善寺玉垂宮・鬼夜

基 本 D A T A

ホームページ等 久留米南商工会ホームページ
住所 福岡県久留米市大善寺町宮本1463-1 

電話

0942-27-1887
備考 国の重要無形民族文化財、日本三大火祭りの一つ

 


点火直後 
6基の大松明が一斉に燃え上がる。

ポップアップ再生は、こちらのボタンをクリックしてください。

(ファイル形式 : .wmv)

その1
その2
その3

その1 (42秒)


大松明回し 
大松明は火の粉を撒き散らしながら、時計回りに本殿のまわりを2周する。

その2 (16秒)

その3 (1分02秒)

 

※画像をクリックすると、別画面で大きい写真を表示します

鬼夜 ポスター 境内にたてられている幟 鳥居と参道 「玉垂宮と鬼夜」説明パネル
鳥居の脇にある

1600年を超える歴史を持つ追儺の神事。闇に潜む悪人をたいまつで照らし出して討ち取ったという伝説に由来するそうだ。

天下泰平・国家安穏・五穀豊穣・家内安全・災難消除を祈るお祭り。

1995年、国の重要無形民俗文化財に指定されている。

境内、鬼堂近くにある
鬼夜句碑
本殿前
参拝者で埋め尽くされている
本殿

午後9時、境内の明かりがすべて消されて周辺は闇に包まれた。露天商の明かりも消すようアナウンスがあり、徹底している。

頭上に輝く星の明るさに気づかされる暗さであった。

20分ほどして、御神火(鬼火)が神殿から運ばれてきた。この火は、大晦日に火打ち石で採火し、この日まで神殿で7日7晩守り続けられたものだそうだ。

小松明に移された御神火が
鐘楼の前を通って運ばれる
御神火が一番松明に点火されると同時に、すべての松明に点火。
6基の大松明が一斉に燃え上がるさまは壮観。

大松明の炎の前で、氏子二人が天狗の面をかぶり、「鉾面神事」という神事が行われる。悪人を討ち取る場面を再現したものとのこと。

これが終わると、一番松明から順々に、大松明が神殿の方へ向かって動き始める。

すべての大松明が神殿のまわりを時計回りに2周する「大松明回し」の始まりである。

夜空を焦がす大松明の炎 大松明回し 楼門前を進む大松明

大松明を動かすのは「たいまわし」と呼ばれる締め込み姿の若衆たち。20代〜30代の若者が中心だそうだ。

「おいさっ、ほいさっ」の掛け声と共に練り歩く。

この間、鐘と太鼓が絶え間なく賑やかに鳴らし続けられ、気分も高揚する。

連打される太鼓 「たいまわし」は、白の六尺褌(へこ)に、白晒の腹巻姿

「かりまた」と呼ばれる丈夫な樫の木の棒を使って、巧みに動かされる。
「かりまた」先は、二またになっている。
鬼の神事があっている間
松明は本殿西側で揃って待機

大松明に登っている若衆が、わかるだろうか。時折こうして芯の竹を束ねている縄を切り、火の勢いを調整するのだそうだ。

燃え盛る炎のすぐそばの危険な仕事だが、祭りの花形ともいえる勇姿である。

大松明は長さ13m、直径1m、重さは約1.2トン。

3本の太い孟宗(もうそう)竹を軸に、ササや真竹で包み、365もの縄目で締め上げられている。

正月4日に氏子ら約400人がかりで作られ、奉納されるものだそうだ。6本作るのに要した時間は4時間。(資料:2007/01/05西日本新聞)

大松明 大松明の根本の部分

寒波に襲われたこの日、空気は非常に冷たかったが、夜空は冴え渡り、月と星が美しかった。

ちなみに、このお祭りは、雨天であっても延期されないそうである。

ご年配の関係者にお話を伺ったら、なぜか昔から1月7日は良い天気に恵まれるそうで、不思議な話である。やはり神事なのであろうか。

境内には、時折、竹のはぜる音が威勢よく響く。

本殿の屋根の上に、小さく月が写っているのが見えるだろうか。

大松明の撒き散らす火の粉は、「たいまわし」にも見物人にも、容赦なく降り注ぐ。鬼火にあたれば病にかからず、難を逃れるというご利益があるそうだ。

松明が停止している間、見物人も松明のすぐそばまで寄ることが出来る寛容さは、面白かった。炎の熱を自分の体で感じられる。

ご年配の関係者に「直に火の粉をかぶる“たいまわし”の人たちは、熱くないんですか?」と尋ねてみたら、「子どもの頃から やっとることで、慣れてるからね。」と優しい笑顔を浮かべられた。

葉のついた生木で
火の粉を払う
炎の下の地面は
火の海になる

松明の根本は地面に着けて引きずられるため、境内の地面には、その軌跡が描かれ、それに沿って火の粉の火の川ができ、幻想的で美しかった。私のコンパクト・デジカメと写真の技術では、その色が出せなかったのが残念。

その火の海に落ちている燃え残りの縄や竹を、皆さん拾われる。かなり競争率が激しい(笑)

次第に燃えて松明は軽くなり、2周目のスピードは速くなる。

右:鬼堂、左:鐘楼 拾ってお守りに持ち帰った
縄と竹の燃え残り

すべての松明が消火されたとき、既に23時半を回っていた。

初めて見に行ったお祭りで、見そこなった神事も多いが、ともかく私も火を浴びることができて、良い年になりそうな気がした。

同じ福岡県内でも地域が違えば言葉も違ってくる。聞こえてくる筑後弁も、温かくて耳に心地よかった。

役目を終えた大松明は、境内の東の隅で、手締めの後、消火された

 

[ 01月一覧目次 ]

[ 温泉めぐりモノグサ写真日記@九州 HOME ]