須川温泉 須川観光ホテル

基本データ
URL ■南島原市商工会「ひまわりの種」 より 須川温泉
■島原半島ドットコム より ビジネス須川観光ホテル
■たまて箱ウェブ より ビジネス須川観光ホテル
住所 長崎県南島原市西有家町須川1100−38
電話番号 0957-82-3967
営業時間 17:00〜21:00
定休日
入浴料 大人300円、小学生以下150円
泉質 南島原市ホームページによると、アルカリ性単純泉
温泉分析書等 掲示無し
備考 石鹸・シャンプ等は持参のこと、ドライヤー有
訪問日 2008.12.18

島原半島の東側、国道251号線をズズッと南下すると、国道からも「須川温泉」の温泉マークが目に入る。以前、たまたま それに気づいたものの、恥ずかしながら私は知らない温泉名だった。さっそくフロントへ行ってみるも、入浴は夕方4時からとのことで、時間が合わず入れなかった。

帰宅後、少し調べてみると、どうやら掛け流し式の温泉らしい。ホテルにも電話して尋ねてみたところ、「ええ、かけ流しです。やわらかくて良いお湯ですよ。ただ加温はしています。今、源泉が32℃ぐらいなんですよね。温泉が湧いて長いこと経っているせいでしょうかね、最近は温度が下がって。」とのお話。以来、私にとっては宿題の一つの温泉になっていた。

満を持して、この日、夕日に染まる雲仙の山を右手に眺めながら、国道251号線をひた走る。到着は午後5時。さっそくフロントで入浴希望の旨を伝えると、「ちょうど今日から入浴料が安くなりました、ラッキーでしたね。」ただし、入浴時間は更に1時間短縮され、午後5時から9時までとなっていた。知らずに訪ねたのだが、結果的に17時に到着できたのも幸運であった。

入浴時間わずか4時間。遠方の者が立ち寄るには、ハードルの高い「秘湯」だ。しかし、私には満足度の高い温泉であった。



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ホテル建物外観 敷地内には
複数の会社の建物が建っている
ホテル玄関付近 玄関付近から見たロビー ロビーから玄関を振り返る
フロント 入浴料値下げ
本日より大人300円
2008年5月27日 撮影
入浴料 大人200円
おふろ営業時間
PM5:00〜9:00

入浴料は、なんでも昨日までは400円だった由。ちなみに今年5月27日にフロントで確認したときは200円。

察するに、原油高騰の煽りで一気に倍額に値上げされていたものが、原油価格が落ち着きを見せている今、100円値下げとなったのであろう。
お風呂へは、このドアから
赤絨毯の通路を抜けて…
さらに、この左奥の扉の外へ
須川温泉湧出まで
大正11年、当地方の大地震のおり現在地に温泉が湧出したと、古老より言い伝えられていた。昭和40年7月、西有家町の有志があいより須川観光開発株式会社を設立し、温泉の掘さくをしたところ、昭和40年11月26日見事に温泉が湧出した。須川温泉はアルカリ泉で40度の温泉がこんこんと湧出してつきるところを知らず、神経痛、リューマチに効き、特になめらかな泉質はお肌を整え、きめこまやかにご婦人の美肌を作ると言われております。
須川観光ホテル(須川観光開発株式会社)
男女別の浴室は
独立浴舎になっている
浴舎の入り口のパネル


男 湯


男湯は、向かって左 脱衣場 洗面所と、浴室入口 入口付近から見た浴室
洗面器が整然と並べてある
浴室は意外に広い空間となっており、そこに、不思議な形の、こぢんまりした浴槽が1つ。以前は露天風呂も使われていたようだが、現在は男女とも内風呂のみ。男女のつくりは、ほぼ対称。しかし、岩組みや灯籠など、微妙に異なる。

浴室中央部の湯気抜きが、印象的。九角形というのも珍しいかも。
浴室奥から入口の方を見る
同行者の観察によると、男湯の浴槽には、吸い込み口は見当たらなかったそうだ。

ただし、浴槽からのオーバーフローも見られず。
こぢんまりした浴槽 右の湯口から注がれる湯量は
不規則なものだった
天井の湯気抜きが面白い
窓際に並ぶシンプルな洗い場
シャワー完備
露天風呂は、使用されなくなって、かなり久しいようだった


女 湯


女湯は、向かって右 脱衣場 洗面所と、浴室入口 おそらくボイラー室
女湯の窓の外に見られた
入口付近から見た浴室 きちんと整理整頓された
椅子と洗面器が清々しい
浴室奥から入口の方を見る 窓際に並ぶ洗い場
綺麗な無色透明のお湯に体を沈めると、弱い鉱物臭が、ほわっと心地よく鼻に届く。肌を撫でると、かなりツルツル感もある。体を静かにお湯に任せながら「ああ、気持ちいい!」と、思わず声に出して呟いてしまった。ここに来る前に立ち寄った温泉が塩素消毒臭がきつくて閉口した後だけに、なおさら、ほっと落ち着いた気分になった。

ただし、かけ流しとは聞いたものの、お湯はオーバーフローしていないし、女湯は浴槽底面からお湯の吸い込みも観察された。塩素臭はまったく感知しないが、加温のために循環させているのだろうか?

真相は、よくわからなかったものの、このお湯の質であれば、かけ流しだか循環だかは、私個人的には、まったく気にならなかった。

お湯を口に含むと、ごく薄い塩味がする。
面白い形の浴槽 底面からお湯が吸入されていた
男女の仕切り壁に、なにやら孔
岩組みの湯口から注がれる湯は
ドバドバッと出たり、弱くなったり
写真右、カランから出る水も
ごく薄い塩味がした
また、浴槽のところに取り付けられた蛇口から出る水も、薄い塩味がして、真水でないことは すぐにわかる。これが源泉かな?と思ったが、温度が32℃あるようには思えず、う〜ん、謎。帰りにフロントで尋ねてみたかったけれども、ちょうど夕食時で従業員の皆さん、てんてこ舞い。雑談のために引きとめるのも恐縮で、そのまま帰ってきた。また、いつか再訪できるときの宿題としたい。体の末端まで よく温まる温泉で、湯上がり後も ぽかぽかが持続した。
天井中央部の湯気抜き 女湯の露天風呂も、かなり長いこと使われていない様子



温泉めぐりモノグサ写真日記@九州  長崎県  2008年12月一覧


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