屋地温泉 はづき温泉

基本データ
URL 鹿児島県出水市ホームページ より はづき温泉
住所 鹿児島県出水市野田町下名2663-3
電話番号 0996-84-3598
営業時間 9:00〜21:00
定休日 火曜日
入浴料 大人350円、小学生150円、幼児100円
泉質 単純硫黄冷鉱泉 (低張性 弱アルカリ性 冷鉱泉)
温泉分析書等 温泉名:屋地温泉、湧出地:出水郡野田町下名2663-3
湧出地における調査及び試験成績(実施日:昭和60年7月11日)
泉温:22.0℃、湧出量等:−リットル/分 動力使用
性状:無色透明 微硫化水素臭 無味、pH値:8.2
ラドン含有量:4.57×10-10Ci/kg、成分総計:527.6mg/kg
備考 石鹸シャンプー無し、ドライヤー有料
訪問日 2009.1.8.

温泉分析書には「温泉名 屋地温泉」。地元の常連のお年寄りたちも、「屋地温泉」と呼ぶようだ。でも、看板は「はづき温泉」。う〜む?

若女将さん(といっても、もうオバチャン)に、名前の由来を教えてもらった。なんでも「屋地」というのはこの辺の地名で、昔、地元では「屋地の湯」と呼ばれていたそうだ。ところが、すぐ近くに別の温泉があり(現在の「舞鶴温泉」)、こちらも地区としては同じ「屋地」、従って「屋地温泉」。そんなこんなで両者がよく混乱していたため、こちらは「はづき温泉」と名付けられたというお話。

「はづき、って、どんな意味ですか?」と尋ねてみると、「さぁ、父が名付けたのですが、もう亡くなってしまいましたので。青々と葉が茂るように、というイメージだったんでしょうかねぇ。」と、若女将さん。瑞々しくて、素敵な名前ですね、と言うと、「父も喜ぶと思います。」と、ニッコリ。現在は、若女将さんとお母さんの二人で、切り盛りしているそうだ。

若女将さんも温泉が大好きで、お休みの日には、霧島あたりまで温泉に入りに行くんだって。



写真をクリックすると拡大表示、矢印キーでスライドします。


県道368号線、南から北を見る 北から南を見る
青い標識は、屋地交差点
オレンジの文字の看板が
よく目立っている
玄関付近 玄関から奥を見る
写真左奥が受付
受付 2008年9月より50円値上げ


いかにも昔ながらの温泉銭湯といった雰囲気だ。

国道3号線の屋地交差点から、県道368号線を、ほんの少し北に入ったところに位置する。大きな目立つ看板が出ており、わかりやすい。
浴室入口付近
手前が男湯、奥が女湯
通路の奥から 「飲んでよし 湯浴なお効く
屋地の冷泉(みず)」

玄関の扉を開けると、休憩室から賑やかなお喋りの声が聞こえてきた。お年寄りには、ゆっくり一日休憩コースも人気らしい。若女将さんの話では、今月は、地域の団体やグループが、新年会の宴会で こちらを利用するそうだ。「地域密着型温泉なんですね。」と言うと、「ええ、うちは、ほんとに地元の皆さんに支えられているんですよ。」と、しみじみ おっしゃっていた。



男 湯


脱衣場 脱衣場には、コイン式サウナ
使う人、いるのかな?
入口から奥を見る
22℃の冷鉱泉の沸かし湯、循環式 浴室奥から入口の方を見る
浴槽は2つ 入口近くの小さな浴槽
こちらは、とてもぬるい
洗い場の方を見る 「飲用水」
源泉を飲むことができる


女 湯


脱衣場 女湯の脱衣場にも
コイン式サウナがある
入口から奥を見る
男女とも内風呂のみ、主浴槽1、ぬる湯1なのだが、主浴槽の形が、男女で かなり異なる。

常連のお婆ちゃんの話によると、昔は、女湯は石があるところまで浴槽だったが、それが狭められたそうだ。確かに、今の石の配置は、なんだか不自然だもんな。

特筆すべきは、入口すぐにある飲水場。ここで源泉そのままを飲むことができるのだ。お婆ちゃんたちに、「美味しいから飲んでごらん。硫黄の匂いがするよ。」と教えてもらった。なるほど弱く玉子臭があり、口に含むと甘みも感じられて、まろやか。うん、いいね!ここに来たら、これは必ず味わってみるべきだろう。

かなり長湯になってしまったが、ぬる湯の浴槽があるので、主浴槽と行ったり、来たり、のぼせず、ありがたかった。
主浴槽
ジェット噴射がついている
昔は、写真左の石のところまで
浴槽だったとか
浴槽は2つ
浴室奥から入口の方を見る ぬる湯浴槽はお2人様サイズ
底はステンレスだった
冷水ではなく、非常にぬるい湯
夏場には気持ちよさそうだ
コアラの親子♪
洗い場の方を見る 浴室内のパネル こちらの蛇口で、源泉そのままを味わうことができる

出水に嫁に来て54年になるというお婆ちゃん、「ここはお湯がいいからね。昨年、入浴料が50円値上がりしたけれど、値上げされても惜しく思わないのよ。いつも来てるの。」そう言いながら、ゆっくり寛いでおられる。

いろいろ思い出話をしてくださり、面白く伺った。昔は、井戸から水が湧いており、それを汲んで四斗樽に詰めて運び、五右衛門風呂で沸かしたりしていたそうだ。その後、ボーリングして屋地温泉が建てられたが、なんでも、そのお婆ちゃんのご主人もボーリングに関わったらしい。ちなみに、現在、井戸の方の水は涸れているそうだ。経営が変わり、名前も「屋地温泉」から「はづき温泉」に変わった、ということだった。ご年齢を考えると、肌がとても若々しいのが印象的だった。




温泉めぐりモノグサ写真日記@九州  鹿児島県  2009年01月一覧


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