野母崎海の健康村 陽の岬温泉

基本データ
URL 長崎温泉・健康施設 野母崎海の健康村:長崎市野母崎地区
■長崎市HP より 長崎市野母崎海の健康村条例
■長崎市HP より 長崎市野母崎海の健康村条例施行規則
住所 長崎県長崎市野母町692-1
電話番号 095-893-1133
営業時間 10:00〜21:00(入館は20:30まで)
定休日
入浴料 大人400円、小人200円
泉質 含鉄・二酸化炭素−マグネシウム・カルシウム−炭酸水素塩泉
(中性低張性温泉)
温泉分析書等 温泉名及び源泉名:特になし
湧出地:長崎県西彼杵郡野母崎町野母692-1
湧出地における調査及び試験成績
調査及び試験年月日:平成12年5月24日
泉温:35.4℃、湧出量:79L/min(動力揚湯)
知覚的試験:無色透明・腐卵臭・金気味、pH値:7.1
ラドン(Rn):0.10×10-10Ci/kg(0.03M・E)
試験室における試験成績
分析終了の年月日:平成12年6月19日
知覚的試験:褐色沈殿・腐卵臭・金気味(採取後48時間)
成分総計:4.91g/kg
備考 シャンプー&ボディソープセット有、ドライヤー有
訪問日 2009.2.6

長崎半島の海沿いを走る国道499号線は、青い海と潮の香りを楽しめる良いドライブ・コース。長崎市中心部から約20km南下すれば、1,000万本の日本水仙が咲き乱れ、環境省の「かおり風景百選」にも選ばれている水仙の里公園に到着する。その公園を200mほど通り過ごすと、野母崎海の健康村が見えてくる。

こちら海の健康村がある野母崎は、九州本土最西南端・長崎半島(野母半島)の先端部に位置し、年間の平均気温18℃と気候的にも温暖な所だそうだ。旧・野母崎町は、2005年1月4日に長崎市に編入合併している。

旧・野母崎町が、滞在型観光地を目指して、この地で温泉を掘削し、天然温泉を掘り当てたのが2000年5月。温泉施設と宿泊施設を整備し、翌2001年4月にオープン。町が投じた額は約18億5,000万円。(資料:読売新聞 2003年3月18日 湯ったりと温泉「食」紀行、西日本新聞 2008年9月5日 温泉知新)



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外観など


国道499号線からの
入り口に出ている看板
写真右奥が水仙の里公園 石垣には、ツバキの絵 こちらは、町の花 スイセン
駐車場の方を見る
道を突き抜けると漁港
外観 こちらは宿泊施設
温泉館の休憩室あたり 南から 宿泊施設の玄関 プランターに植えられた
スイセンが、お出迎え
コミュニティバス バス停 陽の岬温泉
温泉館の玄関は、こちら
温泉館のある南から見た外観 囲いの中が、泉源かな
休憩室の外の紅梅 海側から見た宿泊施設
全室オーシャンビューとのこと
建物の北側には、芝生広場が広がる
施設は、まだ新しくて立派。とにかく、ここからの五島灘の眺めは素晴らしい。

お天気が良く、青空が広がったこの日、本当に海が綺麗で、胸がすくようだった。
沖に見える島影は
左:軍艦島(端島)、右:高島


建物内部の様子


館内案内図 温泉館・玄関の下駄箱 雑誌「温泉博士」無料手形で入浴
本館フロントで、この入浴券を貰う
温泉館
大浴場入口
浴室名 左:朝陽 右:夕陽
軽食コーナー 畳敷きの休憩室 温泉館から本館への入口
野母崎町は、椿の名所としても知られている。

標高198mの権現山には、国内外の椿250種約300本、ヤブ椿1万数千本が自生し、一帯は椿公園になっている。野母崎町でしか見られない白椿「陽の岬」もあるそうだ。
本館側から見た温泉館入口 フロント フロント頭上には
スイセンとツバキのレリーフ
ロビー ロビーに展示してある
世界最大の貝、オオシャコガイ
広いガラス張りのロビーからも
五島灘を眺められる
軍艦島も、はっきり見えていた

温泉受付で、従業員のオバチャンと色々お喋りしていたら、本館(宿泊棟)のロビーから見る海が一番綺麗だから、写真を撮るなら、是非そこで撮れと教えてくれた。恐縮なことに、わざわざそこまで案内いただき、あれが軍艦島(端島)、あれが高島、この海の向こうは五島で、さらにその向こうは、もう韓国、中国なのだと説明してもらった。「のどかで、本当に良い眺めですね。生き返る心地がします。」と、ご自慢の海に感心すると、野母崎は何も無い田舎なんですけどね、と、謙遜しながらニッコリ。



夕陽(この日は男湯)


館内はバリアフリー設計。

大浴場は、2室とも内風呂のみで露天は無いのだが、浴槽は かなり広々。また、広いガラス窓の向こうに広がる五島灘の眺めは素晴らしいもので、青い海と空を眺めながらの入浴は、開放的な気分になれる。サウナ・水風呂もある。

浴槽では塩素消毒臭も感じるが、利用者の多い公共の施設では、それも致し方あるまい。
入り口に、貴重品ロッカーあり レジオネラ症予防のため
一日4回、浴槽水の滅菌の点検
脱衣場 ロッカー使用は無料
(コイン不要)
浴室入口のドアは
手でボタンを押す自動ドア
かかり湯 サウナと水風呂 入り口付近から見た浴室
広いガラス窓の向こうに、五島灘が広がる お湯の色は、きれいな緑色で
わずかに濁っている
湯の花が見られることもあるらしい
ジャグジーは、止めてあった 打たせ湯 打たせ湯はセルフ式で
ボタンを押すと、落ちてくる
浴槽奥から
入口と洗い場の方を見る
洗い場 洗い場の頭上のレリーフ 洗い場は、各々仕切られている


朝陽(この日は女湯)


脱衣場 洗面所と浴室入口の方を見る
洗面台 浴室入口 自動ドアのスイッチ 入り口付近から見た浴室
入り口とかかり湯、サウナ
打たせ湯の方を見る
かかり湯と、サウナ・水風呂
浴室の仕切り壁の方を見る 洗い場の方を見る
ジャグジーは、止めてある 洗い場頭上のレリーフ 洗い場 浴室内に掲示されている
陽の岬温泉の説明
広いガラス窓の向こうには、五島灘の海が広がる 綺麗なお湯の色
浴槽壁面の数か所から新しいお湯が注入されており、底面から吸い込まれている循環式温泉。

お湯の綺麗な緑色は、鉄分による色だと、受付のオバチャンが教えてくれた。
打たせ湯
自分でスイッチを入れると作動
打たせ湯の湯口には
見事な析出が見られた
配管を やりかえたのか、
この湯口は現在使われていない
お湯に入ったときは少々ぬるく感じたものの、湯上がりには、逆になかなか汗が引かない。

オバチャンとそんな話をすると、よく温まるお湯なので、湯船の温度は、41℃に設定しているそうだ。一般的な浴槽では42℃程度だから、確かに少々ぬるいのだが、それ以上に高くすると、気分が悪くなる人が出てくるのだとか。へぇ〜。じっくり時間をかけて、体の芯から温まりたい温泉だねぇ。
かなりコテコテの析出が こびりついており、成分の濃さが伺える

浴槽の縁などには析出が見られ、成分の濃さが伺える。セルフ式の打たせ湯のお湯を口に含んでみると、まず、エグ味が口いっぱいに広がり、続いて炭酸を感じたのだが、循環湯で、本当に炭酸成分が残っているのかどうか、自信は無い。ちなみに、温泉分析書に記載されている源泉の遊離二酸化炭素(CO2)の数値は、1,130mg/kg。

この日、私は朝10時のオープンと同時に入浴したのだが、平日というのに朝から結構な数のお客さんが入りに来られるので、その人気ぶりに驚いた。こんなところに、一体どこから来ているのだろう?受付のオバチャンによると、外に出なければ入浴券は一日有効なので、休憩室で休みながら、ゆっくり過ごす人も多いそうだ。400円でこれだけ充実した温泉に入れて、一日いられるなら、ずいぶん安いよなぁ。




温泉めぐりモノグサ写真日記@九州  長崎県  2009年02月一覧


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