長崎市以下宿町 夫婦岩(野母崎の変はんれい岩露出地)

基本データ
URL ■長崎県の文化財 より 野母崎の変はんれい岩露出地(PDF)
■みなみの風のおくりもの(長崎南商工会)より 観光-旧野母崎町
住所 長崎県長崎市以下宿町  ▼地図こちら(MapFanWeb)
電話番号 問い合わせ : 長崎市野母崎行政センター 095-893-1139
見学時間 24時間
定休日
見学料 無料
訪問日 2009.2.6

国道499号線を走っていると、海岸線沿いに、注連縄で結ばれた夫婦岩(めおといわ)が立っているのが目に入る。

西向きに立つ夫婦岩は、夕日が美しいことで有名で、夏至の頃には、この岩の間から、五島灘に落ちる夕日を眺めることができるそうだ。

暗緑灰色の硬い岩石は、地質学的には「野母変はんれい岩複合岩体」と呼ばれ、生成年代は約4億8千万年前という非常に古い岩石らしい。長崎県指定の天然記念物になっている。長崎南商工会HPの説明によると、てっぺんに鳥居をいただく男岩(海岸寄り)は、高さ11m、周囲24m。女岩は高さ11m、周囲26m。両岩の距離は4〜5m。



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以下宿バス停の、すぐ近く 野母崎の観光案内看板 夫婦岩の説明パネル
国道499号線の、すぐ脇 以下宿橋のたもと 海岸寄りが男岩 階段で下りられる
県指定天然記念物 野母崎の変はんれい岩露出地 (現地パネルより転載)

指定年月日 平成17年1月4日(旧町指定年月日 平成6年2月28日)
所在地 長崎市黒浜町・以下宿町

 長崎半島(野母半島)の先端、野母崎の北部約4kmの海岸は、波に浸食を受けた海岸崖の景観を呈し、暗緑灰色の硬い岩石が露出している。この岩石は、地質学的には「野母変はんれい岩複合岩体」と呼ばれ、玄武岩質のマグマが地下深部で徐々に冷えてできた輝石(きせき)や斜長石(しゃちょうせき)を主成分とする「はんれい(斑糲)岩」が造山作用等に伴う高圧により変成を受け、地殻変動によって地表に露出したものである。この地域の変はんれい岩の放射年代を測定した結果、約4億8千万年前という非常に古い生成年代を示した。長崎半島や西彼杵半島に広く分布する「長崎変成岩類」の年代が約6〜9千万年前であるのと比較すると、その古さが際立ったものであり、プレート境界に沈み込んだ古い地殻の断片が露出している可能性がある。

長崎市教育委員会(平成20年2月設置)
夏至の頃には、この岩の間から
夕日が海に沈むのを見られるそう
約4億8000年前に生成した非常に古い岩石 網掛岩のある北の方を見る



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