川辺温泉

基本データ
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住所 鹿児島県南九州市川辺町平山6180
電話番号 0993-56-2063
営業時間 14:00〜22:00
定休日
入浴料 1回の入浴は1時間以内、大人(中学生以上)320円、
中人(小学生以上)120円、小人(0才〜6才)60円
泉質 掲示無し
温泉分析書等 掲示無し
備考 備品類無し
訪問日 2009.5.16

川辺温泉は、温泉マニアの間では人気のある温泉で、その噂は、かねて色々聞いていた。その奇抜な様相を実際に目の当たりにして、やはり度肝を抜かれたというか、おったまげた。「豪放磊落」という言葉が頭に浮かぶ。なんじゃ、こりゃぁ〜?!愉快な気持ちになって、思わず笑いがこみ上げてくる。

こちらの温泉は、坂本衛・著『超秘湯!!』や、郡司勇・著『秘湯、珍湯、怪湯を行く!』(角川oneテーマ21)の本にも登場する。郡司さんの著書では、「隙間もなく銘木や根っこが蓄積されている」「これでもかという容積の木材が積み重ねてある」川辺温泉は、「変わり種」温泉の一つとして紹介されており、「『単位面積当たりもっとも木をたくさん使った温泉日本一』は間違いない。」とのお墨付きだ。

営業開始時刻午後2時をとっくに回っての到着、温泉の建物の扉は開いているのだが、中には誰もいない。母屋の窓の隙間から「ごめんください〜い!」と大声で何度も呼んでも、静まりかえった建物からは反応無し。どうしたもんだか途方にくれて、工房(?)の建物の方まで覗きに行っていたら、ご主人の鰺坂氏が、どこからかヒョウヒョウと現れて、「勝手に入ればよかったのに。お金は後でいいよ。」と宣った。う〜む、この大らかなご主人にして、この温泉あり、ということなのだろう。

確かに、そのスケールのデッカさには圧倒されるが、木のぬくもりに包まれた空間は圧迫感は無く、意外と心地よいものだ。

本業は造園業。説明は、こちらのブログ記事に詳しい。
世界レベルの巨木温泉。川辺温泉〜前編〜 / 世界レベルの巨木温泉。川辺温泉〜後編〜



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南側の表通り 南側の門には
なぜか大仏さんが鎮座
これでもかと巨木が使われている
なんだか要塞のようだ う〜む… 所狭しと木が積まれている
敷地内部から 敷地東の門 根っこを生かしてあり、面白い
東の門、敷地内側から 東の門の下、雑然と配管されているこの辺りが、泉源らしい。
(この辺りをボーリングしたというご主人のお話。)
敷地内、北から南を見ると
こんな感じ
こちらはご自宅の母屋 温泉の建物は、敷地の最北部 正面から 建物の北側には、タンク
敷地の東隣りの建物
こちらは鰺坂氏の工房らしい
温泉入り口 温泉マークが面白い 玄関付近
玄関付近から奥を見る
建物に入ると、木の良い香りが
受付 受付に張ってある案内 受付の奥に
「建築基準法による確認済」
給湯器 郡司氏が川辺温泉のことを書いた
新聞記事が額に入れて掛けてある
奥が浴室
向って左が女湯、右が男湯


男 湯


う〜む、すごいね… 仏像も何体もあって、不思議な空間。 芸術的でもある。 メットや帽子をかぶった
仏さんの姿も
脱衣場の中にも、巨木が。 浴室入口の方を見る
入口付近から奥を見る 洗い場の方を見る 男湯は、最も手前の浴槽が
水風呂
真ん中の浴槽は、少量の
源泉が掛け流されている
最も奥の浴槽が高温の源泉
真ん中の浴槽、お湯の浴槽は、まだ途中までしか溜まっていない
こちらの浴槽は空 サウナは稼働しておらず
ドーム型の天井の浴室は石造りで、ゆったりした空間。意外と「ふつう」だ?!

他に誰もお客さんがいなかったので、男湯の方も覗かせてもらった。

つくりは、男女ほぼ対称で同じなのだが、浴槽への配管の仕方が男女で逆になっているようだ。男湯は、手前(脱衣場側)の浴槽が水風呂、最も奥の広い浴槽が源泉。それに対し、女湯は、手前(脱衣場側)の浴槽が源泉、最も奥の広い浴槽が水風呂。

真ん中の小ぶりな浴槽は、まだお湯が溜まっていなかったけれど、本来は「適温」になるはずなのであろう。
水飲み場も木が使われている


女 湯


床から天井まで、どこを見ても圧倒される…
脱衣場の中にも、巨木が配されている
いやはや、なんと太い柱… 頭上を見上げる 禁忌症及び適応症の掲示
温泉分析書は見当たらず
浴室入口の方を見る 入口付近から奥を見る 洗い場の方を見る
こちらの浴槽は空 塩ビパイプのシンプルな配管
女湯は、最も奥の浴槽が水風呂 湯口からの湯量を違えることで
温度調整してあるようだ
手前の浴槽が、源泉
激アツで、入れなかった!


無論、源泉かけ流しであるが、浴槽のお湯は、激アツ。洗面器に汲んで、かろうじて浴びることは出来たものの、無理して入っても火傷しそうだから、やめておいた。

さて困った、どうしたものか。
サウナと水飲み場の方を見る サウナは稼働しておらず 木が使われている水飲み場

それならと、まだ少ししかお湯がたまっていなかった真ん中の浴槽に、洗面器で両隣りの浴槽からお湯と水を汲んで、ザバン、ザバン。温泉につかる前に一仕事せねばならなかったが、どうにか自分好みの温度のお湯が出来上がり、やれやれ。こんな“お遊び”が楽しめてしまうのも、川辺温泉の面白さなのかもしれない?

無色透明で、とてもきれいなお湯だ。湯口付近で、ほんわか鉱物臭。広々とした水風呂と交互に入って、湯上がりはサッパリ、お肌さらさら。




温泉めぐりモノグサ写真日記@九州  鹿児島県  2009年05月一覧


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