【第44回英彦山山開き】 英彦山新緑トレッキング 1/4
福岡県立英彦山青年の家〜高住神社〜シオジ林〜北岳


1:青年の家〜北岳 ■2:北岳〜中岳山頂 ■3:中岳〜奉幣殿〜青年の家 ■4:登山道の花 | ■英彦山青年の家 ■前夜祭


基本データ
URL 福岡県立英彦山青年の家 主催事業「英彦山新緑トレッキング」
登山コース 登山Bコース (英彦山コース図は、こちらを参照
青年の家→高住神社→北岳→中岳→奉幣殿→青年の家
登山日 2009.5.31

「福岡県立英彦山青年の家」の主催事業「英彦山新緑トレッキング」に参加して、山開き登山。プログラムで用意されているのは、全4コース。各人の体力や興味に応じて申し込める。

私も、過去に英彦山は何度か登っており、九州自然歩道のメジャーな3ルート(正面コース、鬼杉コース、北岳コース)は歩いたことがあるのだが、なにしろ今回は時間制限もある集団登山。他の参加者の皆さんの足手まといになってはご迷惑だと上級者向け登山Aコースは避け、さりとて正面ルートの往復もツマランということで、登山Bコースに参加させてもらうことにした。このコースの参加者は37名、平均年齢は高めである(笑) 下は小学校低学年の子どもから、上は70歳代の方も4、5人いらっしゃったが、全員カクシャクとした足取りで、その様子を眺めながら、私も70歳過ぎたとき、このくらい元気に山道を歩けたらいいなと思った。

午前9時に出発したときは濃い霧。霧雨も降ってきて、不安になる。天気予報では晴れるはずなのに、職員さん曰く「英彦山では天気予報は当てにならないのですよ。」山道を登っていると汗ばむが、休憩していると体が冷えて寒い。だが、時刻が下るにつれて、やがて天気も回復してきて、山頂に到着するころには、頭上には すっかり気持ちのよい青空が広がった。

往路は、高住神社を過ぎた後、急な傾斜の登山道が北岳の山頂付近まで続き、標高差300m程を一気に登る形になる。鎖場もあり、足場はあまり良くない。しかし、苔むした美しいシオジの原生林を通り、標高1,000mを超えるとブナの原生林も見られるようになり、滴るような新緑を心ゆくまで楽しむことができるルートだ。残念ながら私は気づくことができなかったが、このコース上には、オオヤマレンゲの木もあるそうである。

今回は標高800mの青年の家で前泊、体が高度に順応していたためか、意外にも、さほどきつさを感じず登ることができた。



写真をクリックすると拡大表示、矢印キーでスライドします。


午前9:00 青年の家を出発


青年の家から配布されたお茶
お弁当、それに非常食まで!
つどいの広場で注意事項を聞き
準備運動で体をほぐして出発!
霧が立ち込める杉林の中を歩いて行く


英彦山青年の家から高住神社までは、ほぼ平坦な道を20分ほど。体慣らしを兼ねて、歩く。

高住神社の駐車場でトイレ休憩。

「天狗ライン 」 この付近にだけ残っている石畳は、英彦山への峯入りの
山伏の道であり、また耶馬溪へ往来の生活道でもあったそうだ


高住神社(豊前坊)



グループには、引率の青年の家職員さん、ボランティアさんの他に、指導員の先生もつくのだが、休憩時間中には、登山の生理学その他の基礎知識について、その先生から厳しい(?)レクチャーがあり、ためになった。

休憩時間を十分に確保することには、体を高度に順応させてゆく目的もあるという説明を受けた。なるほど〜。また、ここでは、アイソキネティクス、アイソトニック、歩幅のとり方、目標心拍数の計算の仕方などを教わる。
写真右手に参道入り口鳥居
ご神木の天狗杉が見えてきた 天狗杉 樹齢約850〜900年 霧に包まれる高住神社
境内では、護摩が焚かれていた



移動しながら、また霧で暗く
写真を撮りにくいよ〜!
苔むした岩が転がる広葉樹林帯の中を登ってゆく 登山道には、細い場所もある
順番に一人ずつ、一人ずつ…
登山道は、広葉樹林帯の中を登ってゆく道となる。霧により空気中に高い湿度が保たれていればこそ、この美しい苔も育っているのだろう。

やがて、霧の中にボンヤリ立っている奇岩「逆鉾岩」の姿が見えてきた。現地パネルの説明では、この一帯に見られる「逆鉾岩」「屏風岩」「筆立岩」などの岩は凝灰角礫岩で、400万年前の火山活動によって英彦山ができた際、その火砕流が固まってできたものだそうだ。それが長い年月の浸蝕によって、面白い形を残しているとのこと。
「逆鉾岩」と名付けられている巨大な奇岩だが
樹木と霧で、よく見えなかった
岩の多い急な道が続く


北岳のシオジ林


シオジ林(りん) (資料:英彦山青年の家 資料室展示パネル)

 英彦山の北岳から中岳にかけての西側斜面には大小5つの谷があります。
これらの谷間には安山岩の転石が累積しており、シオジ林が発達しています。

高層木:シオジのほか、サワグルミ、イタヤカエデ、カジカエデ、ケヤキ、ミズメなど
亜高木層:チドリノキ、ヒコサンヒメシャラ、ヒナウチワカエデ、ツリバナなど
低木層:ハナイカダ、サイゴクイボタなど
草本層:ミヤマクマワラビ、ヤマアジサイ、シコクスミレなど
空中湿度が高いのでコケ層もよく発達しています。

 高住神社から北岳に登るとき、きれいなシオジ林の中を通ります。シオジ林も平成3年の台風で甚大な被害を受けましたが幼木が育ち、自然に回復しています。
 シオジ林は、環境省特定植物群落、耶馬日田英彦山国定公園第1種、第2種、第3種特別地域に指定されています。
現地パネル
やがて登山道は、とても美しい「シオジ林」の中を進む道となる。「県内で、もっともすぐれたシオジ林」と称される場所だそうだ。

休憩中のレクチャーは、水分摂取の仕方や、目安の量など。しかし、計算式は、さっさと忘れた。orz
霧のベールで、幻想的な眺め

休憩時間中に、指導員の先生から、レクチャーを受けているところ みずみずしい新緑に、心が洗われるようだ
林に差し込む光が、きれい! 世代交代 この登山道は「九州自然歩道」



自然石の急な石段を登る 「救世安民」石碑 安政二乙卯年の建立
「溶岩の壁」 英彦山は、死火山なのだ 急峻な岩場には、ロープや鎖が垂らしてある
鎖場の岩も濡れているので
滑らないよう、気をつけて
長い木道の階段 高住神社から600m、休憩! よっこらせ
ロープづたいに、慎重に 両手両足を使って、えいやっ どっこいしょ、っと 霧が晴れてきて
振り返ると、峰の姿が
中岳山頂まで、1km なんと美しい新緑でしょう 北岳山頂が近づくと
次第に美しいブナ林が現れる


北岳(標高1192m)



午前11:10ごろ、北岳の山頂に到着!青年の家から ここまでの所要時間は、休憩も含め、約2時間。全員無理なく登ることができるよう、かなり ゆっくりめのペースだと思う。

山頂には、しめ縄で囲まれた禁足地が設けてある。神仏習合時代からの聖地だそうで、足を踏み入れることは許されない。そう、英彦山は、信仰の山なのだ。
しっかり記念撮影しなくちゃね 山頂の祠
足を踏み入れてはならない「聖地」 高住神社から900m
中岳まで800m
北岳山頂 1192m 温度計は約20℃を指していた



1:青年の家〜北岳 ■2:北岳〜中岳山頂 ■3:中岳〜奉幣殿〜青年の家 ■4:登山道の花 | ■英彦山青年の家 ■前夜祭


温泉めぐりモノグサ写真日記@九州  福岡県  2009年05月一覧


Copyright(C)since2004 MOGUSA All Rights Reserved