中川温泉 蛙乃湯 (公衆風呂)

基本データ
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住所 大分県由布市湯布院町中川1176
電話番号 0977-85-4460
営業時間 9:00〜20:00
定休日 木曜日
入浴料 家族湯A棟(展望風呂)1室2,100円/60分
家族湯B棟(屋内風呂)1室1,575円/60分
公衆風呂 315円(1歳以上)
泉質 アルカリ性単純温泉
温泉分析書等 (温泉分析書別表の掲示のみ) 源泉名:中川温泉 pH8.5
備考 公衆風呂は固形石鹸のみ
訪問日 2009.6.19

由布院温泉の中心から少し離れた中川地区、周囲を田んぼで囲まれたのどかな景色の中にある中川温泉は、家族風呂中心の温泉施設。湯布院I.C.から、広い国道210号線一本で行けるので、場所はわかりやすく、便利だ。

看板その他で大きく「家族風呂」と謳ってあることもあって気づきにくいのだが、実は、こちらには男女別の「公衆風呂」があり、オススメ。内風呂1槽のみ、洗い場もカランも無い、ごくシンプルな浴室は、共同湯好きなら、思わずニヤッとしてしまう雰囲気であること、受け合い。なんでも湯小屋は、手づくりされたものだそうだ。しかも、浴室の窓からは、正面に見事な由布岳まで眺められるとくりゃ、言うこと無し!



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R210からは、大分川の対岸に
「蛙乃湯」の看板が目に入る
背後に由布岳をいただく 「入れ替え自慢の家族風呂」
お社のある一角が源泉
入り口付近
中川温泉 蛙乃湯 かえるが、いっぱい!
受付のお兄さんから、いろいろ興味深いお話を伺った。

こちらのオーナーさんの本業は、木材運送業。温泉ガイド本(マップルマガジン)の記載データによると、オープンは平成13年になっているが、源泉が掘られたのは13年前。現在「公衆風呂」として使われている浴舎は、もともと家族のために作られた温泉なのだそうだ。あちこちから資材を寄せ集めて、家族・従業員が総出で湯小屋を手づくりした話など、楽しそうにしてくださった。台風で屋根が飛んでしまったときの修繕なども、全部、自分たちで行ってきたんだって。

現在も湯量は豊富で、地下650mから毎分ドラム缶1本分の源泉が自噴しているそうだ。(浴室に温泉分析書の掲示が無かったことだけは、残念。)

ちなみに、ここは湯布院温泉の一角でもあるが、なぜ湯布院温泉ではなく「中川温泉」にしてあるのか伺ってみたところ、中川地区の振興に繋げたいというオーナーさんのお考えで、敢えてこの辺の地名を温泉名に取り入れたそうだ。
従業員のお兄さん
お話いろいろ有難うございました
カエルがいっぱいの受付
飲泉場「薬師の湯」
まろやかなお湯だ
受付前の囲炉裏風スペース 待合所かな 写真左が公衆風呂
右に家族風呂が2棟並んでいる
男湯に掲示してあった
温泉分析書別表
「蛙乃湯」のネーミングの由来も、尋ねてみた。「単純な話ですよ。」と、お兄さん。家族湯は毎回お湯を入れ「かえる」ので、「かえる(替える)」の湯(笑) 他にも、「若がえる(返る)」、遠方のお客さんは「無事かえる(帰る)」などなど、いろいろな願いも込められているとのことだった。

なお、「九州温泉大図鑑」には、「夕方には蛙がぴょこんと飛び跳ねる姿をよく見かけることから『蛙の湯』と名付けられ」たと書かれている。窓のすぐ外が田んぼだから、確かに蛙の合唱も賑やかだろうねぇ。
泉源のある一角 泉源に祀られている社
由布院のシンボル、由布岳の姿を望むことができる 公衆風呂の湯小屋
向って左が男湯、右が女湯
公衆風呂、裏から


男 湯


受付のお兄さんから、浴槽に使われている木材は「杉」だと教えてもらった。私のような素人は、湯船というと、バカの一つ覚えのように檜を連想してしまうけれど、実は杉材の方が丈夫で長持ちし、また木目も美しいそうだ。玄人が見れば、杉を使っていることからも、木材へのこだわりが、すぐにわかるのだそうだ。勉強になった。さすが本業だけに、本物志向!

ただ、さすがに使われ続けて12年も経つと、底板がヒビ割れ、お湯が漏るようになってしまったので、昨年、浴槽の底の板だけ張り替えたとのこと。確かに、お湯につかっていると、まだ新しい木の香りが、ほのかにしてくる。

「前の底板は、きれいな木目が出てたんですけどねぇ。」と言われていたが、湯船の縁の部分に使われている木はそのままなので、美しい木目を楽しむことができる。お湯に洗われ続けた杉材は、肌触りもやさしい。
トタンの屋根も、味わい深い
シンプルな浴室だが、ぬくもりがある 杉材の浴槽は、立派なものだ 湯口の方を見る
熱い源泉+弱く加水で温度調整 窓からは由布岳が正面! 男湯の網戸は
開けられないようになっていた


女 湯


入り口付近から奥を見る 浴室奥から入り口と
脱衣場の方を見る
窓からの由布岳の眺めが、清々しい 明るい色合いの木
太いパイプからは、熱い源泉が湯面下に供給されている。
細いパイプの方は、水。熱めの温度に調整されていた。
気持ちばかりの固形石鹸が
掛け流してあるお湯は無色透明で、ごくわずかに湯の花も見られる。湯布院の温泉らしい肌スベ感があり、弱い鉱物臭が鼻腔をくすぐる。クセの無い、やわらかな湯なのだが、体をつけていると、なにかお湯の重みがあるとでもいうのか、不思議と濃く感じるのは面白い。

温泉の匂いと、湯船のほのかな木の香りで、心身ともにリラックスできる良泉だ。シンプルな浴室では、お湯そのものの良さを純粋に味わうべし。
男女の仕切り壁 スレートの天井

入浴料金も安く、共同湯的な雰囲気だが、受付のお兄さんの話では、実際、毎日通ってくる常連さんも結構いるらしい。



家族湯 外観


写真左奥が公衆風呂
右が家族風呂
家族湯A棟
露天風呂3室、檜風呂2室
家族湯B棟
屋内風呂6室
ナンテンの花が綺麗だった
湯布院エリアでは初の貸切風呂中心の施設とのこと。
A棟は、すべての部屋から由布岳を眺められるそうだ。

湯布院の中心部は、いまや週末ともなれば観光客でごった返すから、ここは、その喧噪を離れて田舎の静けさを求めたい人向けかもしれない。
家族湯の入り口の様子



温泉めぐりモノグサ写真日記@九州  大分県  2009年06月一覧


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