牛嶋山荘 建設現場(平成21年7月3日現在) (みやま市)

基本データ
URL
住所 福岡県みやま市山川町
電話番号
備考 開業予定は、未定
訪問日 2009.7.3

山川町の「温泉センター牛嶋山荘」なる温泉は、以前、もこさんのブログで拝見していたのだが、「CityDO!」情報では、平成19年10月OPEN。しかし、私の身近なところでは、誰ひとり入りにいった話を聞かないので、いつしか忘れていた。

そうしたところ、当方の画像掲示板に、この牛嶋山荘のことを書きこんでくださった方がいて、ああ、そういえば、と、思い出した次第。予定通りなら、とっくに開業しているはずなのに、検索してみても、実際に行ったという人の話は、まったく上がっておらず(そりゃ、当たり前なのだが。まだ完成していない温泉なんだから。)、それどころか、インターネット上でも情報が錯綜している模様。実際のところ、どーなってんの???

WEB上で得られる情報は、まさに玉石混交。特にクチコミとして語られる個人情報は、参考には出来ても、安易に信じるべきでないのは、メディアリテラシーの鉄則。そう、こういうときは、現地まで足を運ぶ労を厭わず、自分自身の目で確認するのが、もっとも確実なのだ。…と、エラソーなことを書いてみたが、早い話が、要は「気になるので」、足をのばして見に行ってみた。



写真をクリックすると拡大表示、矢印キーでスライドします。


まぁ〜、まず、場所がわからなくて、迷った、迷った。

CityDO!
に記載してある住所&電話番号をメモっていただけで、現地に行けば、簡単にわかるだろうと考えていたのが甘かった。いや、この地図を印刷して持参していたところで、多分わからなかったと思う。無論、カーナビ登録など無いから、なんとなく頭にあった地図を頼りに、ミカン畑が広がる山の中の道を車で走り回るものの、見つからない。

いったん集落まで下り、農作業中の地元のオッチャン2人に道を尋ねてみた。牛嶋山荘というと、すぐに通じて教えてくれたので、どうやら地元では知られているようだ。しかし、「温泉は完成しているのですか?」と重ねて問うと、「アンタ、温泉があると思って行きよるのね?何も無かよ。まぁ、見に行ってみたらいいけど、見に行く必要もないねぇ。温泉なら、平山温泉まで行きなさい。」との返事。う〜ん?牛嶋山荘って、何なのよ?「奇怪度」(?)が増す。

ともかく、オッチャンが教えてくれた道順に沿い、再び山の方へ走ってゆくが、それでも、やっぱり、わからない。Uターンもままならない細い山道走行に、運転している相棒からは、「あのさ、野湯探しに来てる訳じゃ、ないんだよね?」

こんな調子じゃぁ〜埒が明かない、ってんで、役場((みやま市山川支所)を訪ねた。観光課は見当たらなかったので、住民係の窓口で、この辺に牛嶋山荘なる温泉があると聞いたのだが、と質問してみる。しかし、役場も情報を持っておらず、その場におられた職員さんたち4、5人がかりで調べてくださった。ちょうど昼休みの時間、弁当を中断してしまい、恐縮。

最終的には、商工会議所に問い合わせてくださって、まだ牛嶋山荘は完成していないし、また、今後の開業の見通しも、まったく立っていないというお返事をいただいた。

とにもかくにも、役場で予定地を教えてもらったので、その情報をもとに、ようやく現地にたどり着くことが出来た。(着いた、というより、たどり着いた、という表現の方が、ふさわしい。)
工事現場 遠景
敷地面積は、たいへん広い
到着して、びっくり。なんだぁ〜、こりゃぁ〜?!まだまだ今から造成していこうかい、という状態の土地が広がっており、こりゃ、確かに、オープンは、まだまだ当分先の話だわ。

もしかしたら工事そのものが中断され、放置されているのではという不安に駆られ、本当は、関係者以外は立ち入り禁止の場所かもしれないが、ずーずーしく敷地に入り込んでみたところ、作業中のお兄ちゃんたちの姿を見つけ、そばに行ってみた。「ここが牛嶋山荘の予定地なのですか?」そうですとの返事。工事は継続されているようで、ひとまず安心。

ちょうど「こちらが、この温泉を造ってる人です。」というお兄ちゃん(オーナーさん?)もいらっしゃって、少し現場を見せていただいたり、お話を伺ったりすることができた。

浴槽は、その基礎が、ほんの少し姿を現わしていた。
この下に、浴室を建設中 浴槽の基礎は、出来てます〜 こちらは、岩組みの
露天風呂になる予定らしい
しかし、完成予定、温泉開業予定を尋ねてみたところ、オーナーさんでも、わからないそうだ(笑) 工程表をもとに進められる一般的な工事ならば、竣工予定があるはずなのだが、そういうものが特に無いということは、たぶん、自分たち身内で、のんびりコツコツやってらっしゃる工事なのだろう。

ともかく工事は少しずつでも進捗している様子だから、首を長くして、気長に温泉開業を待つことにしよう。
こちらの杉木立の下あたりにも
露天風呂を造る予定だそうだ
自然の小川なども流れており
完成すれば、借景はバッチリだね
ボイラーも、すでに設置されている。「立派なものだから、見ていかんですか。」とのお言葉に、そばまで近寄って見学させてもらった。泉源は、ここより一段低いところにあるが、いったんここまで源泉を上げて、加温する予定とのこと。

また、現場には、これから使われる予定の立派な石が、ゴロゴロと積まれている。この辺りの地方で採れる青石だ。
ボイラー
敷地にゴロゴロ積まれている青石
何でも本業は砕石場とのこと。「これらの石は、ウチで採れたものです。」と説明いただいた。他には、四国から買い付けた石もあるそう。

石屋さんの本職が造る温泉、どんな石使いになるか、期待が膨らむねぇ〜。
おそらく、こちらが本業の砕石場 砕石場の入り口にあるパネル
泉源は2本ボーリングしてある 小屋は機械室 中の様子は右
仮設ではありません(念のため)
機械室の中 泉源の1本
さて、気になるのは、やはり源泉であろう。すでにボーリングは完了している。お風呂が造られる予定の土地より、一段低くなっている場所に、2本の泉源。

現在、源泉は止めてあるが、小さな孔からほんの少しずつ自然湧出しているものを口にしてみたところ、かなり金気を感じ、鉄分が多いようだ。(パイプの錆ではないと思うのだけれど…。)温度は冷たく、オーナーさんに伺ってみたところ、38℃程度とか。夏場なら、そのままで気持ちのよい温度だけどねぇ。源泉そのままの水風呂も、造ってもらえないかなぁ〜。
もう1本の泉源
そういえば、牛嶋山荘の「牛嶋」って、何なのだろう?肝心なことを質問するのを忘れていたヨ。人の名前かな。
ちなみに、みやま市議会には、もともと採石業ご出身の、そういう名前の議員さんも、いらっしゃるようだが…。

ともかく、ひょんなことが切っ掛けになったが、牛嶋山荘オープンは、私にとっても大きな楽しみになったことに、感謝。

余談ながら、どうやら、ウチの画像掲示板だけでなく、個人ブログや掲示板など、あちこちで牛嶋山荘のことを知らせるコメントを付け回っている方がいらっしゃるようだ。それが当事者・関係者なのか、それとも赤の他人の仕業なのかまでは、こちらでは、わからない。その真の目的も、謎。

いずれにしても、いい“宣伝”になってるよね。事実、その言葉に踊らされた私は、こうやって、はるばる現地まで飛ばされたんだから(苦笑)山川町は、福岡市から近くないよ〜。
2つの小さな孔から、源泉が
ほんの少しずつ溢れている
小さな気泡が上がっているのが
写真でも、見えるかな?
源泉は止めてあり、
アビられません(念のため)
現地で見かけた
ヨウシュヤマゴボウの青い実

 




温泉めぐりモノグサ写真日記@九州  福岡県  2009年07月一覧


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