基本データ | |
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URL | 大川温泉-福岡県大川市- |
住所 | 福岡県大川市大字中八院241-1 |
電話番号 | 0944-88-0026 |
営業時間 | 10:00〜23:00 お食事処 11:00〜14:00、17:00〜21:30 (OS 21:00) |
定休日 | 第2、第4火曜 |
入浴料 | 大人(中学生以上)500円、子供(小学生)300円、幼児無料 |
泉質 | ナトリウム−炭酸水素塩・塩化物温泉 (弱アルカリ性低張性高温泉) |
温泉分析書等 | 源泉名:深層美核 大川温泉 貴肌美人 緑の湯 湧出地:大川市大字中八院字次郎丸詰241番1 湧出地における調査及び試験年月日:H20.8.29 泉温:46.8℃、湧出量:374L/min(動力揚湯) 知覚的試験:無色澄明・微弱硫化水素臭・無味、pH値:7.7 ラドン含有量(Rn):0.38×10-10Ci/kg(0.10M・E) 成分合計:1.52g/kg (温泉の分析年月日:H20.9.11) |
備考 | シャンプー&ボディソープセット有、ドライヤー有 / 家族風呂6室 |
訪問日 | 2009.7.3 |
平成21年5月20日グランドオープンの大川温泉、あくまでも私見だが、ポイントは大きく2つ。
【1】私が知る限り、福岡県では一番のモール泉。かけ流しのお湯の色香を、存分に堪能すべし。
【2】磨かれた木肌(=貴肌?)の美しさも、見落とすべからず。本業は、銘木の加工販売業(九銘ハウジング株式会社)、つまり、本職の仕事だ。
新聞のプレゼント・コーナーに応募していたら、「入浴ご招待券」キターーーーー!!!クジ運がとことん悪い私なのに、当選なんて、珍しいこともあるもんだ。喜び勇んで、朝早くから出かけたら、9:15には現地到着してしまった。掃除やら何やら準備作業中の従業員さんたちから、少々不審な目で見られつつ(?)、駐車場で待機。
午前10時、「お湯は良いですよー。それに朝一番のお湯の色は、とっても綺麗です。」と受付してもらい、いそいそと入浴。
そりゃぁ〜45分もスタンバってましたからねぇ、その勢いも手伝って(?)、写真の枚数も、ついつい多くなるぅ〜(苦笑)
(2009年7月7日) 電話での聞き取り内容、追記。
源泉や水風呂について、電話で質問。若い男性が、詳しく説明してくださった。社長さんの娘さん夫婦が経営に携わっているそうだが、そのご主人かな?「わからないことがあったら、いつでもお尋ねください。」と、丁寧な応対をいただき、好感度UP。
写真をクリックすると拡大表示、矢印キーでスライドします。
泉源のところに設置されている源泉タンクから、浴槽に源泉が送られているそうだ。46.8℃の源泉を、いったんこのタンクに溜めることにより温度調節が図られ、浴槽では、加温・加水一切無しの完全掛け流しが実現されている。また、カラン・シャワーにも源泉が使用されているので、ピーク時の湯量不足に備える目的でも、タンクが置かれているとのこと。
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大きな温室のような建屋に入ると、テーブル・椅子が東屋のように並ぶ南国リゾート風な空間が広がっていて、楽しい。観葉植物の鉢が多数置かれ、ちょいとジャングル風。従業員さんたちの制服は、アロハシャツ。さながら大川に出現した南国の楽園といったところか。南国屋台村、なるほどね。 しかし、そもそも、なんでまた大川で「南国」だったのだろう?コンセプトについて、肝心の質問するのを、忘れてた!察するに、きっと社長さんのご趣味であろうが。 館内のグリーンの多さに、思わず、受付で「ご本業は園芸関係ですか?」と尋ねてみたら、そうではなく、銘木の加工販売とのご説明。「こういうものを扱ってるんですよ。」と、お食事処の立派な銘木のテーブルを見せてくださった。そう、大川は、木の町、家具の町!後から脱衣場で、ピカピカに磨かれた木肌の滑らかな美しさに息を飲む。さすが本職。 |
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玄関を入ると 大きな大黒さんの木像 |
玄関を振り返る | ||
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お食事処 テーブルも立派な銘木 |
こちらに並ぶテーブルでも 屋台風に(?)食事できる |
使われている木製品にも、注目! | |
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入浴料金500円で、一日何回でも入浴してよいそうだ。 奥には、畳を敷いたちょっとしたスペースが作ってある。備え付けのアンケート用紙に、畳の休憩室についての項目があったから、要望の声も多いのかしらん。 |
南国屋台村メニュー 自販機で食券購入 |
喫煙室が設けてあり 館内禁煙なのはポイント高い |
畳敷きのスペース | |
受付のところに置いてある「OKAWA会議所ニュース」(商工会議所報)を見せてもらった。大川温泉南国屋台村
佐藤操さんの記事が、「温泉が、大川の活性化に役立ってほしい」というタイトルで、「夢追い人」コーナーに掲載してあるのだが、その中に、面白い内容が書かれていた。なんでも、この地に湧いたモール泉は、偶然の産物なのだとか。 佐藤社長の言葉から引用。「当初、1500m、ボーリングする計画でした。ところが、1200mの段階で、たまたま機械が故障したのです。そこで、『とりあえず汲み出してみるか』…ということに。ところがこれが良かった。とても良い泉質でした!もし、1500mまで掘っていたら、おそらく温度は高くても、塩分や硫黄の多い泉質になっていたと思います。」 今、大分県産業科学技術センター主任研究員の斉藤雅樹さん、広島大学大学院 生物圏科学研究科 准教授の長沼毅さん、そして広島大学と連携して、モール泉資源研究会を立ち上げており、大川温泉水を使った化粧水や石鹸などの商品開発も進めていると書かれていた。受付に化粧水のサンプルがあるが、温泉水+アロエが使われているそう。 |
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こちらが受付 | 受付から右が家族風呂 左へ進むと、大浴場 |
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大川温泉のお湯だと 釘が錆びないらしい |
大浴場前の通路 |
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女湯は、通路の奥 | 木が美しい脱衣場 | 天井も、ぜひ見上げて! | |
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木の洗面台 | ぴかぴかの木が、気持ちいい | ||
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脱衣場に、斉藤雅樹さんのお名前があって、少々驚く。 「別府八湯温泉道Gメン」リーダーもつとめる斉藤さんの名前は、大分県内の温泉では時々見かけるし、私も、何度か温泉についての講演を伺ったことがある身近な方なのだが、まさか福岡県内でお目にかかれるとは! |
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脱衣場の天井 木の使い方が、お見事 |
斉藤雅樹氏による“解説書”が 脱衣場に掲示してあり、びっくり |
三ツ星“美肌の湯”ヒミツが、3枚 もう1枚は、長沼毅先生の解説 |
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その内容が「三ツ星“美肌の湯”ヒミツ」に要約してあり、いわく、モール泉、純重曹泉、メタケイ酸が多い化粧水の湯。 浴室に入って、また、びっくり。なんと、目の前の浴槽にためられているのは、黄色透明なモール泉ではないか、まさに「緑の湯」だ。ほわんと香るモール臭も、しっかり明瞭。 九州北部であれば、大分県まで行けば、モール泉も比較的多いし、筑後地方でも、弱いモール臭を感知する温泉もあるにはある。しかし、ここまで綺麗なモール泉らしいモール泉は無い。…と思う。私も、今まで、福岡県内の温泉は、たいがい入ってきたつもりなのだが、ウ〜ムと考えても、大川温泉に匹敵するモール泉は、思い浮かばないのだ。 冒頭に書いたとおり、私が知る限り、大川温泉は、モール泉としては、福岡県第一と言ってよかろう。こんな場所に、こんなモール泉が湧くなんて、ね!実は、既に入浴していた温泉友達から、事前に少し話を聞いてはいたけれども、失礼ながら、ここまでのレベルとは思っていなかった。 温泉愛好家の中には、モール泉フリークもいるようだ。私は、そこまではないとしても、やはりモール泉好きの一人。なんとなく土臭い、自然な甘〜いモール臭の香りを嗅ぐと、不思議と脳がリラックスしてくる。福岡県内でモール泉に入れることは、素直に嬉しいねぇ。 私にとっては、満足度の高い一湯。 脱衣場や浴室などには、モール泉についての説明も、あれやこれやと張り出されている。確かに、モール泉は、この界隈では馴染みのない泉質だから、こんな黄色い温泉があることを知らない人も、多いと思う。程近いところに大木温泉アクアスがあり、ここもヌルヌル感の強い良質の掛け流し温泉なのだが、モール泉ではないもんね。 |
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入口付近から奥を見る | 奥から入口方向を見る | ||
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入口付近 | かかり湯も、源泉 | ||
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湯口付近 | |||
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浴室内のパネル | 「サウナ効果のある泉質」 | 薄っすら黄味がかった湯 | 綺麗なお湯の色だねぇ〜 |
斉藤先生の解説をもとに作られた「大川温泉 〜貴肌美人 緑の湯について〜」というパネルが浴室内にも掲げてある。 大川温泉の特徴3つ。かいつまんで言うと、第1は、モール泉であること。第2は、ナトリウムイオン、炭酸水素イオンの割合が高い「純重曹泉」に近い泉質で、また、pH7.7の弱アルカリ性の「美人の湯」であること。つるつるした肌感触は、温泉中の重曹分と皮脂との鹸化反応によるもの。皮膚が軟化し、余分な皮脂が除去されると言われ、一般的に女性に人気がある泉質。第3は、120mgあるメタケイ酸含有量は、誇ってよい数値ということ。 また、温泉そのものにサウナ効果があるので、サウナは特に必要無いようなことが張り出されているのだが、後から受付でお話を伺ったところ、今後、温泉を使ったサウナを設置する計画もあるらしい。温泉利用というと、温泉を噴霧するミストサウナ的なものになるのかな。個人的には、別にサウナが無くても、設備は今のままでも十分だけどな。 |
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ぜひ天井も見上げて、美しい木肌のぬくもりを感じたい | |||
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洗い場を見る | 窓からは、まぁ、クリークと 田んぼが見える程度 |
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なるほど、かなり肌ツル感のあるお湯で、また、湯上り後も肌すべすべが持続し、保湿効果があるようだ。 湯上がりに、受付のオバチャンと、ちょいとお喋り。 なんでも社長さん自身が温泉好きで、それで掘った温泉なんだって。本施設が完成する前は、仮設風呂的なものをつくって、入っていたというお話。(ここに仮設風呂があったことは、まったく知らなかった!) どんなに病院に行っても治らなかった、ひどい肌荒れやヒビ割れが、大川温泉のお湯に入り続けることによって軽快した方のお話などを伺った。オバチャンのお孫さんもアトピー持ちなのだそうだが、ここのお湯に入るようになり、良くなったとか。今では、お孫さんの方から、温泉に入りに行きたいと言われるそうだ。 |
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露天には、岩風呂と 四角い枡のようなお風呂 |
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岩風呂は、ゆったりした広さ | |||
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露天 湯口付近 カエルが、います〜 |
きれいな黄色いモール泉 | 女湯にも、雌カッパがいる | 露天奥から内湯の建物を見る |
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左側は、水風呂 |
温泉めぐりモノグサ写真日記@九州 福岡県 2009年07月一覧