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温泉分析書
鉱泉分析試験による分析成績

地上に湧出した源泉は、すべて登録分析機関によって温泉成分の分析を受ける。
(温泉法第14条2項・第15条)
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1. 申請者 住所 〇〇県〇〇町〇〇〇番地
氏名 〇〇〇〇
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2. 源泉名及び湧出地
源泉名 〇〇温泉(源泉名 〇〇) 源泉名と湧出地から、自家源泉か配当源泉かどうか、
入浴の場に近いかどうかわかる。
湧出地 〇〇県〇〇町〇〇〇番地
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3. 湧出地における調査及び試験成績
(1) 調査及び試験者 〇〇県衛生〇〇研究所  氏名 〇〇〇〇
(2) 調査及び試験年月日 平成〇〇年〇月〇日
(3) 泉温 58.9℃  (気温8.5℃) 25℃以上で温泉 → 泉温による分類
(4) 湧出量 616ℓ/min (動力揚湯) 湧出形態は自然湧出、掘削自噴、動力揚湯の3種類
(5) 知覚的試験 無色透明、微弱塩味
(6) pH値 7.8 (ガラス電極法) → 液性による分類
(7) ラドン(Rn)含有量   5.2×10-10 Ci/kg
(1.4 M・E/kg)
20 Ci/kg(5.5M・E/kg)以上含有で温泉(温泉法第2別表)
30Ci/kg(8.25M・E/kg)以上含有で放射能泉(鉱泉分析法指針)
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4. 試験室における試験成績
(1) 試験者 〇〇県衛生〇〇研究所  氏名 〇〇〇〇
(2) 試験終了年月日 平成〇〇年〇月〇日
(3) 知覚的試験 無色透明、微弱塩味
(4) 密度 1.003(20/4℃) =比重(鉱水の重量/体積)
(5) pH値 7.8 (ガラス電極法)
(6) 蒸発残留物 2.410g/kg 温泉水を摂氏110℃以上で蒸発させて残った固形物の重量が、温泉水1kgに対してどれだけかを示すもの。
ガス成分が飛んでしまうことや、微量成分はこの中に含まれることなどから、成分総計とは違ってくる。

 

5. 試料1kg中の成分、分量及び組成
     

ミリバル=ミリグラム当量(各成分のミリグラム値/化学当量)
陽イオンのミリバル計と陰イオンのミリバル計の値は、ほぼ等しくなる。

      ミリバル%は、各成分のミリバル値の比率を%であらわしたもの。

(1) 陽イオン

       
成分 化学式 ミリグラム
(mg)
ミリバル
(mval)
ミリバル%
(mval%)
温泉法上の温泉 鉱泉分析書指針による
療養泉の定義
水素イオン H 1mg以上 1mg以上→酸性泉
リチウムイオン Li 0.1 0.02 0.08 1mg以上  
ナトリウムイオン Na 623    27.10 76.42 炭酸水素ナトリウム(重炭酸そうだ)(NaHCO3)
340mg以上
 
カリウムイオン K 6.0    0.15 0.42    
アンモニウムイオン NH4 0.0 0.00 0.00    
マグネシウムイオン Mg2+ 1.3 0.10 0.28    
カルシウムイオン Ca2+ 162    8.08 22.79    
ストロンチウムイオン Sr2+ 10mg以上  
バリウムイオン Ba2+ 5mg以上  
アルミニウムイオン Al3+   100mg以上→アルミニウム泉
マンガン(U)イオン
(第一マンガンイオン)
Mn2+ 10mg以上  
鉄(U)イオン
(フェロイオン)
Fe2+ 0.2 0.01 0.03 計10mg以上 計20mg以上→鉄泉
鉄(V)イオン
(フェリイオン)
Fe3+
銅(U)イオン Cu2+   1mg以上→銅泉
陽イオン計 (1)   792.6 35.46 100.00    


(2) 陰イオン

           
成分 化学式 ミリグラム
(mg)
ミリバル
(mval)
ミリバル%
(mval%)
温泉法上の温泉 鉱泉分析書指針による
療養泉の定義
フッ素イオン F 4.6 0.24 0.67 2mg以上  
塩素イオン Cl 438    12.37 34.79    
臭素イオン Br 1.0 0.01 0.03 5mg以上  
ヨウ素イオン I 0.1 0.00 0.00 1mg以上  
水酸イオン OH 0.0 0.00 0.00    
水硫イオン HS 0.0 0.00 0.00 (a)  
チオ硫酸イオン S2O32- (b)  
ヒドロ硫酸イオン HSO4    
硫酸イオン SO42- 1,080     22.49 63.25    
炭酸水素イオン
(ヒドロ炭酸イオン)
HCO3 22.2 0.36 1.01 炭酸水素ナトリウム(重炭酸そうだ)(NaHCO3)
340mg以上
 
炭酸イオン CO32 2.6 0.09 0.25    
ひ酸水素イオン
(ヒドロひ酸イオン)

HAsO42-

1.3mg以上  
陰イオン計 (2)   1,549     35.56 100.00    
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  単純温泉や特殊成分で決まる泉質以外の「塩類泉」では、陽イオンと陰イオンで右欄の「ミリバル%」値が最も高い成分が主成分となり、その組み合わせで泉質が決まる。
  陽イオン、陰イオンとも「ミリバル%」が20%を超える成分は、副成分として泉質に表示される。


(3) 遊離成分

   

 

     

非解離成分とは、イオン状態にならないで溶けている成分のこと

 
(ア)非解離成分 化学式 ミリグラム
(mg)
ミリモル
(m mol)
温泉法上の温泉 鉱泉分析書指針による
療養泉の定義
 
メタケイ酸 H2SiO3 57.3 0.73 50mg以上    
メタホウ酸 HBO2 13.6  0.31 5mg以上    
メタ亜ひ酸 HAsO2 1mg以上    
非解離成分計 (3)   70.9 1.04      
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溶存物質(ガス性のものを除く) 計 2,412 mg/kg   (1)+(2)+(3)
1000mg以上あれば、温泉法上の「温泉」
→浸透圧による分類
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(イ)溶存ガス成分 化学式 ミリグラム
(mg)
ミリモル
(m mol)
温泉法上の温泉 鉱泉分析書指針による
療養泉の定義
 
遊離二酸化炭素 CO2 0.6 0.01 250mg以上 1000mg以上→二酸化炭素泉  
遊離硫化水素 H2S 0.0  0.00 (c)    
溶存ガス成分計 (4)   0.6 0.01 総硫黄(S) (a)+(b)+(c) 
計1r以上で「温泉」、計2r以上→硫黄泉
 
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成分総計 計 2.413 g/kg  (1)+(2)+(3)+(4)

(4) その他の微量成分


微量ということで成分の総量には加算されない

総ヒ素 0.12mg          
銅イオン 0.00mg          
鉛イオン 0.00mg          
総水銀 検出しない          
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6. 泉質 ナトリウム・カルシウム−硫酸塩・塩化物泉 ( 低張性 弱アルカリ性 高温泉 )
(旧泉質名 : 含食塩・石膏−芒硝泉)
浸透圧による分類

液性による分類

泉温による分類
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7. 禁忌症、適応症は温泉分析書別表による
平成〇〇年〇月〇日
〇〇県〇〇市〇〇町〇〇番地
〇〇県衛生〇〇研究所 所長 □□ □□  職印